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CEOメッセージ

インフレの影響と経営戦略の進捗について

株式会社すかいらーくホールディングス
代表取締役会長 兼 社長谷 真


日頃は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。
5月13日に公表しました2022年度第一四半期決算の概況、及び、経営戦略の進捗についてご報告いたします。

第一四半期決算

2022年1-3月期は、売上高671億円、営業利益-2億円となりました。まん延防止等重点措置に対応した時短営業の長期化により、売上高は前年に比較しプラス23億円と微増に留まりました。営業利益は前年比プラス11億円となりましたが、一過性コスト(給与計算に関する臨時損失)14.5億円の計上により営業利益はマイナス2億円となりました。

インフレ影響

昨今の円安の進行や、ロシア・ウクライナ情勢緊迫の長期化、中国のゼロコロナ対策によるロックダウンに伴い、今後さらなるインフレの加速が見込まれます。第一四半期のインフレ影響は16億円と想定内に収まりましたが、食材価格と水光熱コストは、当初想定していた年間影響額を上回る可能性があります。
インフレ加速による収益圧迫の打ち返し策として、従前より実施している全社生産性の向上とコスト削減をさらに徹底していきます。また、商品価格の見直しについては、現在のメニュー戦略と今後再開するプロモーション戦略の客数効果を見極めた上で判断したいと考えています。

既存店客数増の取り組み

今年度は、ブランド特性に合わせたメニュー戦略、店舗の品質・サービスの徹底的な磨き込み、DX戦略の強力な推進、に取り組み、「顧客支持を獲得し、客数増を目指す」ことを基本戦略としています。
メニュー戦略は、主力ブランドのガスト、バーミヤン、夢庵では、値ごろ感のある品揃えを増やすことで、客数増を実現しています。低価格で魅力的なセットメニューやサイドメニューを拡充することで、組み合わせて食べる楽しみが広がり、結果的に客単価増も期待できると考えています。また、ジョナサン、ステーキガスト、藍屋では、専門店ならではの付加価値の高いメニューを多数ラインナップすることで、客単価を引き上げています。
販促については、年明け以降は活動を抑制していましたが、6月より本格的な再開を計画しています。戦略的なプロモーションの実施により、前述のメニュー戦略による客数/客単価効果のさらなる押し上げを見込んでいます。
また、店舗の接客サービス向上のプロジェクトを立ち上げ、サービス改善の取り組みを組織的に強力に進めています。顧客満足度の向上により来店頻度を高めることでさらなる客数増を実現し、収益力の向上を目指します。

成長戦略の進捗 

新規出店
2023年度から本格的な新規出店の再開を目指し、物件開発を進めています。首都圏や政令指定都市の駅前を中心にコロナ前では考えられないような好条件の物件が多数出てきています。優良立地を慎重に厳選し、高い効果を見込める出店を進めていきます。

海外戦略
現在、台湾に68店舗、マレーシアに3店舗、米国に1店舗を展開しています。マレーシアと米国では、コロナが収束に向かう今年2月以降の売上回復が非常に好調に推移しています。現地のお客様ニーズを追求し顧客支持を獲得すると同時に、将来の多店舗展開に向けた基盤構築を進めていきます。

デリバリー
コロナ禍でイートイン売上が減少した一方でデリバリーの売上は順調に増加しました。今年3月以降、イートイン売上が回復する中、デリバリー売上の減少は見られず増加傾向が続いています。注文アイテムはおかずやデザート等が増えており、普段使いの食事にデリバリーを利用するライフスタイルが定着していることが示唆されます。2021年度のデリバリー売上高は409億円に成長しました。今後もレストラン事業に次ぐ当社の主力事業として多くのお客様にご満足いただける商品開発とサービスを目指します。

ESGの取り組み

経営と一体となったESGの取り組みを継続して推進しています。TCFD提言への賛同を表明し、更なる情報開示の充実に向けて準備を進めています。各マテリアリティのKPIを設定し当社ホームページに公表しました。また、GPIFの新たなESGインデックスへ採用されました(※1)。
今後もESG経営を推進し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきます。
※1 FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexの構成銘柄に選定


ステークホルダーの皆様におかれましては、今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。  


2022年5月13日 

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