垂直統合サプライチェーン

グループ約3,100店舗のスケールメリットを活かし、当社バイヤーが世界中の⽣産者から、厳選した⾼品質の⾷材を最適価格で調達しています。
調達先は世界40カ国におよびますが、為替変動の影響を最⼩限にとどめるとともに、相場が⾼騰した⾷材については世界各地のサプライヤーとのネットワークを活かして産地の変更や契約期間・量の⾒直し等を検討し、お客様への提供価値を損なわない⼯夫をしています。
サプライヤーの選定においては、財務的な信頼性、品質の安定性のみならず、取引先の従業員管理（労働安全衛⽣確保等）、⼈権配慮（児童労働、強制労働、差別、結社の⾃由、団体交渉、⻑時間労働等）、環境への配慮（エネルギー、気候変動、⽔資源、⽣物多様性、環境問題、⾷品ロス、資源利⽤等）、その他の反社会的⾏為の状況について確認し、社会的責任を果たしている取引先から優先して選定しています。
また、「原価の低減」も重⼤なミッションです。スケールメリットを活かした最適価格での調達実現のため、バイヤーの教育体系を整備するとともに、⽣産・商品開発等多部署の連携による「コスト最適化プロジェクト」を発⾜し、毎年改善を重ねています。

サステナビリティ「サプライチェーン」

全国10カ所にあるセントラルキッチンでは、⾷材カットや⾃社製ソースづくり等の調理作業を集約することで、店舗の調理負担を軽減し、⾼品質な商品の安定供給につなげています。余分な在庫は持たず、前⽇夜までに店舗から発注された分を製造。その⽇に必要な⾷材をその⽇に作ることで、保存コストも抑えることができます。
セントラルキッチンの⼀次加⼯では、すべてを機械任せ、あるいは⼈任せにせず、⼈と機械それぞれの良いところを⾒極めて分担することで、季節ごとの商品改定や新業態・新商品開発にも柔軟に対応できる体制を整えています。こうした仕組みにより、あらゆる⽴地で多様なジャンルの業態の出店を可能にしています。

セントラルキッチンで製造された商品は、適切な温度帯を保ち、新鮮な状態で全国の店舗に配送されます。2014年以降物流の最適化を推進し、従来の業態別配送からエリア別配送へ転換したことで、同⼀エリア内の業態の異なる複数店舗に最適かつ効率良く配送を⾏うことが可能となりました。この⾃社物流ネットワークが当社の全国3,100店規模での店舗展開を⽀えています。
この物流最適化により、トラックの台数や⾛⾏距離が⼤幅に削減され、CO2排出量の削減につながる等、地球環境にも貢献しています。さらなる物流効率化をはかるため、週7⽇だった配送を週6⽇にするなどの実験を進めており、継続的なCO2排出量の削減に取り組んでいます。

当社は品質管理グループを全国に8カ所設置しています。国際的な⾷品安全マネジメント規格であるISO22000の認証を取得し、国内の全⼯場（10⼯場）に加えて、調達を担当する購買部⾨、メニュー開発部⾨、品質管理部⾨、内部監査部⾨までを対象としています。
購買部門とメニュー開発部門を認証対象に加えることで、調達先の食品安全管理体制と店舗での調理手順の妥当性を確認するなど、サプライチェーン一体としての食品マネジメントシステム体制を構築しています。
すかいらーくグループで提供する⾷材について、「品質憲章」を定め、原料・加⼯・運搬・保管・お客様への料理提供に⾄るまでに予⾒される“⾷に係わるあらゆるリスク”に対応しています。
細菌性、ウイルス性⾷中毒、アレルギー、農薬、異物などの危害を想定し、全ての過程においてトレーサビリティ、衛⽣的な取扱い、的確且つ迅速な抜き打ち検査を⾏なっています。