加工した食材だけでなく、食器や白衣など何でも運ぶ。
セントラルキッチンとお店を結ぶ、効率化が図られた流通ライン。
鮮度を保つための輸送システム
新鮮さを保った状態でお届けするために、すかいらーくでは自社セントラルキッチン(10箇所)を中心に、全国47都道府県の店舗に配送を実施。食材に合わせて最適な温度帯を保つため、その日の気温や店舗までの距離に応じた炭酸ガス量を決め、保冷ボックスに注入し配送しています。
全国10か所から毎日届ける
食材管理と調理を行うセントラルキッチンは全国に10か所あり、各地域のセントラルキッチンから、全都道府県にあるすかいらーくグループのレストランに、毎日新鮮でおいしい食材が届けられています。
全国で稼働するトラックは一日あたり約400台。約2,600店ある、すかいらーくグループのレストランに日々届ける数としては少ないですが、一台で複数のお店を周るなどの工夫で効率化を図っています。
セントラルキッチンは全国10か所
47都道府県へ毎日お届け!
余計な在庫を持たず、物流をまとめてコストを抑える
余計な在庫はほとんど持たない!何でも運んで物流を一本化
1か所のセントラルキッチンで、多いところでは約500店舗分の配送を賄っており、毎日製造し、毎日配送しているため、余計な在庫はあまり持たずに済みます。野菜であれば、保存料も極力使わず、新鮮さを保った状態で発注分を製造に回すので、無駄が少なくコストの削減にもつながります。
また、コーラやアイスといった一部の食材以外は、全てセントラルキッチンから配送。油やおしぼり、ボールペン、メモ帳、トイレットペーパーに至るまで。食器はひとつからでも配送します。クリーニングもお店から集め、セントラルキッチンからまとめて出します。これは、お店ごとに任せてしまうと、業者も物流もばらばらでコストが掛かってしまうため。セントラルキッチンがお店のバックヤードの役割も果たすことで、物流が一本化され、お店側でも余計な在庫を持たずに済みます。
記号を使った指示書で出荷ミスを防ぐ
食材は全て記号で細分化!食材はお店ごとに仕分けられます
お店から来た、様々な発注依頼をまとめた指示書にも工夫があります。発注される品名は何百種類もあり、またメニューも季節ごとに様変わりするので覚え難く、発注ミスが起きやすいため、指示書は品名ではなく、カタカナや数字、アルファベットを目印に細分化できるようになっています。新しい品名が増えたり減ったりしても、すぐに覚えられるので、出荷ミスが大幅に減り、効率化につながっています。
トラック一台で、お店をいくつも周って効率化
食材は保冷ボックスに入れトラックへお店で使う日用品も一緒に運ぶ!
毎日、朝7時半には、セントラルキッチンから最初のトラックが出発していきます。一日に稼働するトラックは約80台で、積み込み時間は3~5分。お店に届ける食材等の入った保冷ボックスを必要分積んだら、あっという間に出ていきます。一次加工された食材は、新鮮さを保つため、保冷ボックスで冷却され低温輸送。ほかにも、食器や文房具など、お店で発注のあったものも一緒に積載し、まとめて運びます。
さらにトラックには担当エリアが決められており、一台で複数のお店を周るので、人件費や燃料費といったコストの削減にもつながっています。