好調な既存店と国内市場の強化により持続可能な成長へ
株式会社すかいらーくホールディングス
代表取締役会長CEO 谷 真
代表取締役社長COO 金谷 実
日頃は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。
11月13日に公表しました2025年度第3四半期決算、及び事業戦略の進捗についてご報告いたします。
2025年1-9月期は増収増益を達成し、既存店は前年比107.8%。ROEは10.3%に伸長
- 売上高:3,396億円(前年比+15.3%)、事業利益(※1):254億円(前年比31.0%)、営業利益:239億円(前年比+23.7%)、当期利益:137億円(前年比+31.2%)
- 既存店売上高: 前年比107.8%
- インフレ打返し:インフレ影響102億円に対し、既存店売上成長/原価低減対策により、事業利益は前年比60億円増加
- M&A効果:195億円の増収、19億円の増益(資さん/マレーシアすき屋)
- ROE: 10.3%
(※1)事業利益:売上高から売上原価および販売費及び一般管理費を除いた金額。本業の利益を示す指標
好調な業績を受け、2025年度の業績予想・配当予想を上方修正
- 売上高:4,540億円(+90億円)、事業利益:310億円(+35億円)、営業利益:290億円(+40億円)、当期利益:167億円(+19億円)
- 年間配当金:22.00円(+2.00円)
※ ( )内は当初予想からの増減額
既存店成長:「メニュー・プロモーション」と「店舗中心経営」により客数・客単価が伸長→1-9月期累計で107億円の増益貢献
メニュー・プロモーション戦略:
- 消費の二極化に対応した「コストパフォーマンスの高いメニュー」「外食の楽しさや体験価値を高めるメニュー」→併売率の向上、客単価増に寄与
店舗中心経営:店舗マネジャーの営業力の向上/労働時間の投資
- 労働時間投下も、大幅な売上増加で人件費率は低下し利益向上
中期事業計画の想定を上回る売上高、事業利益の成長
既存店成長(1-9月期累計):対前年+7.8%(計画:年平均3-4%)
新規出店(1-9月期累計):79店(国内54店
(※2)、海外25店
(※3))
- 既存店対比で売上高111%、利益172%と高収益を実現(※4)
(※2)資さんうどん5店含む (※3)マレーシアすき屋M&A13店含む (※4)すかいらーくレストランツ29店対象
今後の出店:経済の不透明さや建築コストの高騰に対応するため、計画出店数を抑制
- 高収益立地への厳選出店により、投資回収を優先する方針
- 出店数を抑制するものの、売上・利益は当初計画を達成する見込み
M&A2社は(資さん・マレーシアすき屋)ともに高売上高/高収益。出店拡大を推進
資さんうどん:
- 圧倒的な集客力で、新規出店エリア(関東・関西)の月商は既存ブランドの約3倍
- 今後の出店拡大に向け、内製化や物流・購買の効率化を進め、シナジー効果を最大化
- 2026年は30店、2027年以降は毎年50店以上の出店を計画
マレーシアすき屋:
- マレー系民族のライフスタイルの向上を受け、外食マーケット増大中
- 売上高・営業利益ともに前年に対して伸長
- 今期4店出店予定。今後、ムスリムマーケットが厚いインドネシアへ出店検討
国内市場における確実な成長
国内市場の拡大:
- 共き世帯の増加に伴う食の外部化、外食のレベル向上とコト消費の拡大→国内の外食需要は今後も拡大
当社の成長戦略:
- ブランドポートフォリオの強化:資さんうどんの加入により低価格領域を補完→出店拡大によりさらなる成長。新業態開発、M&Aも推進し、多様なニーズをカバーするブランドポートフォリオを構築
- 優良立地への厳選出店:大都市圏、駅前立地の新店実績は高収益→商業集積地、駅前立地への新規出店強化による、収益成長
- 既存店強化:メニュー・プロモーション戦略、店舗中心経営(人的資本投資)を前進させ、さらなる成長を推進
- 事業基盤強化:全社生産性の向上、コストコントロールの強化により、インフレ環境を打ち返す強固な事業基盤を構築
今後も事業環境の変化に迅速に対応して成長戦略を実行し、企業価値の向上を目指してまいります。
ステークホルダーの皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2025年11月13日
株式会社すかいらーくホールディングス
代表取締役会長CEO 谷 真
代表取締役社長COO 金谷 実
2025年度第3四半期決算説明会資料へ