報酬決定に係る方針
取締役の報酬等については、企業業績と企業価値の持続的な向上と、株主との価値共有に資する体系であることを方針としています。
当社の取締役(社外取締役・監査等委員である取締役を除く)の報酬は、固定的な基本報酬と会社業績等によって支給額が変動する業績連動報酬により構成されています。業績連動報酬は、事業年度ごとの連結業績に基づく決算賞与、支給の有無と支給額が一定期間における株価に連動して決定される報酬(以下、「ファントムストック」といいます。)で構成されています。2022年のファントムストックより、株価の要件に加えて、気候変動に関する実績を重要視しているCDP気候変動など、国際的なESG評価機関による評価を、また、2024年からは上記要件に加えて「従業員エンゲージメント目標値」、「お客様満足度目標値」、「CO₂排出量の削減目標値」の達成をESG指標として追加し、当社のサステナビリティ経営の推進と役員報酬が連動する仕組みを導入しています。
社外取締役の報酬は、独立性確保の観点から業績との連動は行わず、基本報酬のみを支給することとしています。
決定手続き
取締役の報酬等については、取締役会の諮問機関である報酬コミッティの提案を踏まえて取締役会が決定しています。報酬コミッティは、独立かつ客観的な立場から、株主総会で決議された報酬限度額の範囲内で、役員報酬規 程および役員報酬体系に基づき、個別の実績と能力を踏まえて個別の基本報酬案を決定しています。また、当社グループの業績を勘案して 決算賞与案を決定するなど、取締役の報酬等について適正に審議しています。
株式保有ガイドライン
当社グループは、経営陣と株主との価値共有と中長期的な企業価値向上を目的として、株式保有ガイドラインを策定しています。同ガイドラインにおいて、当社の業務執行取締役及び執行役員は、一定の役位への就任後5年以内の特定の事業年度において、当該事業年度の4月1日時点の基本報酬額の一定割合(役位毎に定められる。)に相当する金銭的価値(前事業年度末日の当社普通株式終値に基づき算出する。)を有する当社株式等(当該役員が保有する当社普通株式、当該役員が持株会を通じて所有する当社普通株式及び未行使のファントムストック(権利確定前のものを含みます。)を指します。)を保有することとしております。
報酬のその他重要な事項
決算賞与とファントムストックの業績連動報酬には、2022年から会計上の重大な誤り、不正・違反行為等が発生した場合、報酬コミッティの審議を経て、取締役会の決議により、報酬の一部または全部を減少または返還を求めることができるマルス・クローバック条項を設けています。
報酬の具体的な内容については有価証券報告書をご参照下さい。
株主・投資家情報(IR)「有価証券報告書」