新規出店(国内)

新規出店(国内)

進化したすかいらーくが挑む 新しい時代の“出店数拡大”
3年間で国内約300店

すかいらーくグループは20以上の多彩な業態を持ち、全国各地の郊外や駅前、ショッピングセンターなど異なるマーケットに対応した業態の出店や業態転換を可能にしてきました。2023年には新しいライフスタイルに対応した2つの新業態を誕生させ、新規出店と業態転換先ブランドとしてエリア収益の最大化に寄与しています。
ここ数年の大型商業施設や都市部の駅前立地への新規出店は、計画以上の集客を獲得できており、収益に大きく貢献しています。
新規出店は、国内で1,000店舗以上の出店余力があると試算しており、2025年以降は、商業集積地区、大都市圏の私鉄沿線駅前、地方都市の駅前への出店を加速し、地方中規模都市の業態バリエーションも増やしていきます。
今後3年間で約300店の新規出店を計画しています。

新規出店する理由

近年の新規出店店舗は、売上収益に大きく貢献している特徴があります。コロナ禍前の2015年~2019年にオープンした店舗は、グループ内の店舗数のシェアが9.7%であることに対し、営業利益のシェアは13.4%となっています。
また、2024年3月度の売上上位30位の店舗群では、2015年以降の新店が80%を占める結果となっており、時代のニーズに合わせた精緻な新規出店がより企業成長において重要な位置づけになっていることを表しています。

新規出店による業績貢献

2024年3月における「売上高上位30店」のオープン年別の店舗数

オープン(開店)年 店舗数
2023年 5
2021年 1
2020年 3
2019年 4
2018年 2
2017年 2
2016年 1
2015年 6
2014年以前 6
合計 30
※すかいらーくレストランツ運営店舗

新規出店が可能となる「すかいらーくグループの優位性」

  1. マーケットに合わせて20以上の多彩なブランドから最適なブランドを選定可能
  2. 全国に自社製造拠点と毎日配送の物流網を持ち、地方における出店が容易
  3. 約3,000店からなる自社の顧客基盤を持ち、豊富な顧客データにより高確度な出店が可能
  4. テーブルレストランサービスに精通した10万人の従業員が在籍
  5. 統一された人事制度に基づき、1マネジャー体制による運営が可能

最適な業態を選定できる強みを活かし、出店余地を分析

出店にあたっては、細かな市場分析が⽋かせません。データに基づく最適な業態選定と店舗づくりで出店を成功に導きます。マーケット環境や消費者のライフスタイルが大きく変化する中、⽴地条件の中で確実に収益を⾒込める最適な業態を選べることが、他社との大きな差異化ポイントです。周辺地域の市場データや全国約3,000店の既存店から収集したビッグデータをもとに想定客層をリサーチし、最適な業態の選定・開発につなげています。
これらの分析をもとに試算した出店余地はおよそ1,000店以上。確度の高い立地を優先した出店検討を進めています。
さらに、何名でのご利⽤が多いか、どのような利⽤動機か、時間帯別の客数の状況はどうかなど細部にわたり顧客動向を分析することで、席数や卓数、その配置方法や店内導線、デザインなど細かな店舗設計を決め、顧客満足度の⾼い店舗づくりにつなげています。

市場分析から出店まで

新規出店余地

出店エリア 想定ブランド 出店余地 備考
高度商業集積エリア 100〜
  • 35エリアの未出店ポイントに対象ブランドを各1店ずつ配置すると109店舗
  • すでに出店しているエリアでも規模により追加出店可能
大都市私鉄沿線駅前 400〜
  • 500m圏内に1万人以上の人口がある候補駅は 622駅。うち「ガスト」が至近にない駅が465駅
  • 他ブランドも合わせると400店以上の余地があると想定
地方都市へのバリエーション出店 400〜 東名阪を除く、人口10万人以上の市区町村に限っても出店可能なエリア125
  • 内3店以上追加出店検討可能なエリア
    69か所/342店舗
  • 内1店以上の出店検討可能なエリア
    56か所/96店舗
ショッピングセンター 100〜
  • 年商200億円以上のショッピングセンターは全国に174施設
  • 現状はまだ多くのブランドでそのほとんどに未出店のため余地が大きい
その他 TBD
  • 他にもリゾート立地、再開発物件(マンション1 階部分等)への出店も可能

地方都市へのバリエーション出店

現在北海道帯広市では、「ガスト」と「バーミヤン」を展開しており、高売上店舗となっています。事例の一つとして、その帯広エリアに複数業態運営、自社物流インフラの強みを活かし、今後同一エリア内でさらなるバリエーション出店を予定しています。

駅前狭小店舗も強化

近年、駅前立地において、坪数の小さな優良物件が増えています。「ガスト」の駅前狭小店舗(70坪未満・80席未満)は収益性が高く運営難度が低いため、今後積極的に出店を図っていきます。

店舗開発人員を増強し、持続的な出店を可能な組織へ

2025年からの3年で300店出店に向けた体制作りに向けて、店舗開発メンバーを20名増強していきます。アルムナイ(すかいらーくより転職した方の即戦力の採用)や経験者の外部採用に加え、お取引様への業務委託も含めて、強固な開発体制を整えています。

店舗開発人財の教育・研修強化
(質の高い物件数の確保)

  1. 開発業務のマニュアル化、教育・研修、行動管理
  2. 初期的物件判断のための物件評価の数値化、可視化
  3. 新店業務フローの精緻化、明確化
  4. 優良物件を逃さない特殊物件のスピード対応

出店拡大に向けた準備
(人的資本、製造資本、財務資本のあらゆる観点から準備)

  1. 新卒、中途、内部採用を含めた採用計画の増加
  2. 外国人財の積極登用の推進
  3. 多様なライフスタイルに合わせた新しい時代の働き方提案、人事制度の変更
  4. 自社セントラルキッチンでの一次加工の製造能力拡大に向けた準備 など