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水資源の保全

方針・考え方

すかいらーくグループでは、全国の店舗ならびに工場にて、従業員の手洗いや食品の調理、食器類の洗浄、設備の清掃といった一連のプロセスにおいて多くの水を使用することから、地球環境への配慮と同時にコスト削減の観点で全従業員一丸となった節水活動に取組んでいます。
環境汚染抑制に対しては、法規制や条例を遵守すること、有害物質の排出や使用を行わないことを方針とし、店舗や工場での適切な排水処理、油流出の防止などを徹底しています。
また、水資源の量や質の低下リスクのある水リスク地域に立地する当社拠点を「WRI AqueductのWater Risk Atlas」を用いて調査しましたが、2023年末時点で、「非常に水リスクが高い」「水リスクが高い」流域に立地している拠点はありませんでした。
水ストレス地域については、「水ストレスが高い」流域に立地している拠点が日本国内に1施設、国外に1施設ありましたので適切な対応に努めております。

リスク・機会

リスク 機会
自然災害による営業停止
水質悪化による品質低下
水使用量の制限による営業停止
水リスク低減による安定的水利用
節水によるコスト削減

指標・KPI

主な指標 KPI
2030年 2050年
取水量 2018年比10%削減 2018年比20%削減

活動事例

工場の取り組み

画像:工場の取り組み

従業員の手洗い箇所については1分間あたりの水量を節水ゴマ等を使用して設定し、タイマーでの自動制御等で対応するほか、各現場においても使用目的に合った水量制御と時間制御を行い節水に努めています。
また水源については、高深度地下水の活用や屋外の設備冷却等での雨水の活用、また製造現場の清掃においては洗浄水の二次使用を行い実際の水量を減らしています。
さらに、清掃方法を変更することで水量の改善を実施し、各管理者による節水パトロールや従業員に対してもったいない運動を実施しています。その結果を日々場所別に見れるように数値管理を行い、本部にて進捗を確認しコントロールに努めています。

店舗の取り組み

画像:店舗の取り組み

店舗における衛生管理と節水を両立させるため、手洗い手順のルール化と手洗い場所の水量基準を設定し、従業員教育による浸透を図っています。また、店舗で実施している節水対策の成功事例を全店への動画配信、オンライン研修を通じて従業員への意識向上を図っております。さらに節水コマや節水ノズル、節水型トイレの導入実験、洗浄機など、節水仕様の機器を積極的に採用しています。
その他、節水の取り組み余地のある店舗に対して“もったいない運動”と称して、水道使用量の見える化、節水の目標設定を展開しています。
またブランドによっては、お客様来店時の飲料水の提供を取り止め、必要とされるお客様にご自由に飲料水をとっていただくなど、お客様にも節水にご協力いただいています。

排水処理について

当社グループは、調理や食器・器具の洗浄等で多くの水を使用するため、排水についても重要視しています。 排水処理の約9割は、第三者への放流となりますが、自社での排水処理についても、法令基準に従い三次処理、二次処理で対応しています。
また、排水水質と水温については、1年に1回以上検査を行い、適切に管理をしています。
排水水質は、通常の点検時に、水温、透視度、臭気、pH等を測定し水質チェックをしており、管轄行政により水質の自主検査義務がある場合には、通常の点検時の水質チェックとは別に、採水したものを検査機関へ依頼し、水質検査を実施しております。その水質検査については、ほとんどがpH, BOD, SS, N-ヘキサン, 大腸菌の5項目ですが、管轄行政の指示により1~8項目で変動します。今後に向けて、引き続き管理を強化してまいります。